マデイラワインセミナー講師の田辺由美さん

女性が選ぶワイン「サクラアワード」を創立した田辺由美さんによる
マデイラワインのセミナーに参加してきました。

かなり甘くて、アルコール度数も高くて、食後酒に慣れてない日本文化だと、ちょっとハードルが高いのかなあと思ってますが・・・・(実際に私も夫と出逢うまではマデイラワインを飲んだことがありませんでした。)
これを見たら、「ちょっとマデイラワイン飲んでみようかなあ」と思ってもらえると思います。

  1. マデイラ島の地理
  2. マデイラワインの歴史
  3. マデイラワインの作り方
  4. マデイラワインの種類
  5. 試飲したマデイラワイン(日本で購入可能)

1.マデイラ島の地理

マデイラ島の段々畑

淡路島より少し大きい面積のマデイラ島。(細かい島も合わせてマデイラ諸島と言います。)
ポルトガル語で「木」という意味のマデイラ。
島全体が山で、木に覆われています。

段々畑に、野菜、ブドウ、家が並んでます。

平均気温20度、 温暖な気候、青い海と輝く太陽で南国情緒溢れるマデイラ島は、 別名「大西洋の真珠」 と呼ばれてます。リスボンから南西に約1000 km、飛行機もたくさん飛んでいるので、日本人観光客にも人気の島です。
(サッカー選手で有名なクリスティアーノ・ロナウドはこの島出身)

2.マデイラワインの歴史

大航海時代の地図

大航海時代の初頭1419年。
大西洋の真ん中で島を発見し、開墾する手始めに小麦、ブドウ、サトウキビを植えました。

大航海時代の船

ヨーロッパからインド、アジア、そしてアメリカ大陸へ向かう船の中継地点となっていたマデイラ島。
船には、樽に入れたブドウ酒を載せてました。
インドへの道のりは、赤道を通るため、普通、そのブドウ酒は酸化してしまい、ブドウ酒はワインとしては不味くて飲めません。

ですが、マデイラ島から載せたブドウ酒は酸化しても美味しかったのです!
酸味と甘みのバランスが絶妙に熟成されてました!

インドまでの長い道のりでこんなにも美味しくなるならば、もっと長い道のりならもっと美味しくなるはず!

そう考えた人々は、わざわざブドウ酒の樽を船に乗せて、インドまで行ってからヨーロッパまで戻って、さらに美味しくなったワインを売るようになりました。
「ヴィーニョ・ダ・ロダ」周遊ワインとして知られるようになりました。

この偶然の発見により、アメリカやイギリス、ヨーロッパ諸国が高級ワインとして欲するようになりました。船に乗せて熟成させるだけでは供給が間に合わなくなり、18世紀にマデイラ島内で作る方法をあみだしました。

今では、その製造方法で安定した美味しいマデイラワインが作られています。

3. マデイラワインの作り方

マデイラワインの製造方法2種類

マデイラワインの製造方法は2種類
(左)エストゥファジェン
(右)カンテイロ

エストゥファジェンでは、ステンレスタンクに入れたマデイラワインを50度で3か月以上温める方法。人工的な力で、大航海時代当時のように船で赤道を通った状態にします。それからゆっくり常温にして熟成させます。たくさんの量を作れるので、現在主流となっています。

カンテイロでは、樽に入れたワインを太陽の光で自然に温めて熟成させる方法。最低でも2年は寝かしておきます。その後、熟成させるので、10年もの、20年ものというマデイラワインが完成します。年月をかけて作る特別なマデイラワインが出来上がります。

4. マデイラワインの種類

マデイラワインの種類

よく流通しているのは5種類。是非、自分のお好みの味を見つけてください。
ドライ=辛口
リッチ=甘口

セルシアル(エクストラドライ)
ヴェルデーリョ(ミディアムドライ)
ブアル(ミディアムリッチ)
マルヴァジア(リッチ)
ティンタ・ネグラ(ドライ~リッチ)
 *これだけ黒ブドウ

5. 試飲したマデイラワイン

試飲したマデイラワイン

ブランディーズ セルシアル 10年

エクストラドライ、糖分48g/1㍑、酸7g、アルコール度数19%
少し苦味とタンニンがある、リンゴのドライフルーツのよう、紅茶のような感じで酸味が強めに感じる

バーベイト ティンタ・ネグラ シングルハーベスト 2007年

ミディアムドライ、糖分62g/1㍑、酸7.42g、アルコール度数19.05%
フレンチオークで10年熟成、11~12度に冷やして飲むのがおススメ
ドライフルーツやピスタチオ、ハーブ、ユーカリ、
糖分が多いのに酸があるからドライに仕上がる

エンリケス&エンリケス テランテス 20年

ミディアムドライ、糖分74.7g/1㍑、酸7.1g、アルコール度数20.4%
テランテスというブドウ品種は珍しい(上記5種類にも書いてません)
炭の香り、レーズン、ヘーゼルナッツ、栗、
タンニンと酸の絶妙なバランス、当店シェフが一番好きなマデイラワイン
残念ながら現在は日本に入荷されてません・・・・

ジャズティノス ブアル シングルハーベスト 1996年 

ミディアムリッチ、糖分86g/1㍑、酸8.43g、アルコール度数20%
低温発酵、カンテイロ後に樽で熟成
酸味も糖分も多い、ナッツやキャラメルを焦がした感じ
(1996年は日本で見つからず、ブアル10年なら発見)

ペレイラ・ドリヴェイラ スイート15年 

リッチ、糖分133g/1㍑、酸7.97g、アルコール度数19.26%
品種は不明
糖分が133gもあるのに酸が高いからバランスがとてもいい
黒砂糖、ハーブ、スパイス、シナモン、タンニンを感じる
(15年ものは見つからず。10年ものを発見。)

当店では、食後によく注文が入ります。
月替わりのメニューの最後に出てくるデザートにも合うのはもちろんのこと、最近では、お肉料理にドライなマデイラワインを合わせることもおススメしています。是非お試しください!